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「そのひび割れ、放置は危険!品川区のマンション劣化診断レポート事例」

劣化症状 2025.08.06 (Wed) 更新

こんにちは!東京都の大規模修繕専門店オーナーズプラスです。

築20年以上経過したマンションやアパートにお住まいの大家さんにとって、「外壁のひび割れ」は見逃せない重要なサインです。見た目には小さな亀裂でも、放置すれば雨漏りや鉄筋の腐食、さらには大規模修繕の必要性につながる可能性があります。この記事では、東京都品川区のマンションで行った実際の劣化診断レポートをもとに、ひび割れがもたらすリスクや診断の流れ、早期対応のメリットについて詳しく解説します。

 

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外壁のひび割れ補修

 

マンションの劣化がもたらすリスクとは

マンションの劣化は見た目の美観低下だけでなく、住環境や資産価値に直結する重大な問題を引き起こします。特に外壁のひび割れは、雨水の侵入や内部の鉄筋腐食を招き、構造体全体の寿命を縮めてしまいます。国土交通省の調査によると、築20年以上経過したマンションの約60%で外壁の劣化が確認されており、その多くが放置された結果、大規模修繕に発展しています。

劣化を放置すると、入居者からのクレーム増加や退去のリスクも高まります。雨漏りやカビの発生は健康被害をもたらす可能性があり、大家さんにとって経営上の損失に直結します。資産価値を守るためには、早期の診断と対応が不可欠です。

 

事例紹介:東京都品川区某マンションの劣化診断レポート

ここからは、品川区で実際に行ったマンション劣化診断の事例を紹介します。この事例は築25年の鉄筋コンクリート造マンションで、住民からの相談を受けて調査を実施しました。診断結果から浮き彫りになったリスクと対応策を解説します。

建築年数・構造・立地条件の概要

対象となったマンションは、築25年、鉄筋コンクリート造、5階建ての建物です。立地は東京都品川区の湾岸エリアに位置しており、海風や潮風の影響を強く受ける環境でした。塩害による鉄筋の腐食リスクが高い地域であり、過去に大規模修繕を一度実施していたものの、外壁のひび割れや塗膜の剥離が進行していました。

住民からの相談内容と初期症状

住民からの相談は「壁に細かいひびが増えてきて心配」「雨の日に窓周辺から雨染みが出てきた」というものでした。現地調査では、外壁の仕上げ材に多数のヘアクラックが確認され、一部では構造クラックに発展している箇所もありました。また、バルコニー手すり部分のコンクリートには鉄筋の露出が見られ、腐食の進行が懸念されました。

 

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ひび割れの種類と原因を徹底解説

ひび割れと一口にいっても、その種類や原因は多岐にわたります。適切な修繕方法を選ぶためには、種類ごとの特性を理解することが重要です。

構造クラック vs 仕上げクラック

構造クラックは建物の構造体にまで影響を及ぼす深刻なひび割れであり、放置すれば耐震性に問題を生じます。一方、仕上げクラックは外壁の表面塗膜やモルタル部分に発生するもので、初期段階では美観上の問題にとどまります。しかし、仕上げクラックも雨水の侵入口となり、放置すると内部の劣化につながるため軽視できません。

地震・経年劣化・施工不良の可能性

東京都は地震が多発する地域であり、揺れによる応力で外壁にクラックが入ることは珍しくありません。また、経年劣化によりコンクリートが乾燥収縮してひび割れが生じるケースも多く見られます。さらに、施工段階での打設不良や鉄筋のかぶり不足といった施工不良も、ひび割れの原因として挙げられます。

放置による雨水侵入と鉄筋腐食のリスク

ひび割れを放置すると雨水が内部に侵入し、鉄筋が腐食します。鉄筋が膨張するとコンクリートが破裂し、さらにひび割れを広げる「爆裂現象」が起こります。この連鎖が進行すると修繕範囲が拡大し、工事費用が数倍に膨れ上がることになります。

 

劣化診断の流れとチェックポイント

劣化診断は建物の状態を正確に把握するための重要なプロセスです。東京都品川区の事例でも、専門家による詳細な診断を行い、修繕の優先順位を決定しました。

現地調査のステップ

共用部(廊下、階段、外壁面共用部分)への断熱と専有部(室内壁、窓、床など)への断熱では、施工対象と期待効果が異なります。共用部に施工すればマンション全体の省エネ効果が期待できます。専有部への施工は個室改善による居住者満足度向上が主目的です。管理組合との調整が必要となります。

使用する機器と診断技術

診断には赤外線カメラ、コンクリート強度測定器、鉄筋探査機などを使用しました。特に鉄筋探査機は鉄筋のかぶり厚さを測定し、腐食のリスクを数値化できるため、修繕計画に欠かせない技術です。

専門家が見る「危険サイン」

専門家が注意するサインとして、幅0.3mm以上のひび割れ、鉄筋の露出、エフロレッセンス(白華現象)の発生があります。これらは放置できない危険信号であり、早急な補修が必要です。

 

早期対応のメリットとおすすめ対策

劣化診断でリスクが明らかになった場合、早期に対応することが資産を守る最大のポイントです。

 

小規模補修で済むケース

ひび割れが軽度で表面にとどまる場合は、シーリング材の充填や部分補修で対応可能です。費用も数十万円程度で済むことが多く、入居者への影響も最小限に抑えられます。

修繕費用の比較:早期 vs 放置

早期対応では数十万円から数百万円で済む修繕も、放置すれば数千万円規模の大規模修繕に発展する可能性があります。例えば、品川区の事例では早期対応により約200万円の補修で済みましたが、放置していれば数千万円の外壁全面改修が必要だったと想定されます。

 

外壁のひび割れ補修

 

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まとめ

マンションのひび割れは見た目以上に深刻な問題を引き起こします。東京都品川区の事例からも分かるように、早期診断と早期対応が資産を守る最善の方法です。築20年以上経過したアパートやマンションを所有している大家さんは、定期的な診断を欠かさず行うことを強くおすすめします。

東京でアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね!

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私が担当しました!

営業

猪股 浩二猪股 浩二

私は建築業の仕事に30年以上携わり、現場管理を通して、戸建て物件から大規模修繕までを担当してきました。様々なケースに携わってきましたが、共通して、これまでの建物に対する不十分な施工やメンテナンスが手遅れになってしまっている案件が多いと感じています。 いち早く修繕について検討して頂けるよう、専門家としてオーナーの皆様により多くの情報を提供してまいります。

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