こんにちは!オーナーズプラスです。
東京都の大規模修繕・防水工事専門店 オーナーズプラスでは、東京を中心に修繕計画をご提案する、オーナー様に向けた外壁塗装・タイル工事・防水工事などをご提供する専門店です。
「雨漏りの原因が分からず、何度調査しても特定できない」「修理をしても再発してしまう」──
このようなお悩みはありませんか?
この記事では、雨漏りの原因が見つからない理由と、それに対する具体的な対応策を専門的に解説しますについて詳しく解説します。
築20年以上経過したアパート・マンションを管理・運営している大家さんにこそ、知っておいていただきたい内容です。
※雨漏りを自分で直す方法と6つの応急処置について詳しく知りたい方は
東京都の大規模修繕専門店が解説!雨漏りは自分で直せる?6つの応急処置を徹底解説
Contents
雨漏りの原因が見つからない理由
雨漏りの調査が長引く場合、多くは建物構造の複雑性、再現性の難しさ、そして調査技術の選定不足が背景にあります。
それぞれのケースについて、専門的な視点から詳しく解説していきます。
屋根・外壁・窓枠など複数の侵入経路がある
集合住宅において雨漏りの発生源が特定できない最大の要因は、「侵入経路の多さと複雑さ」です。
たとえば屋根に防水層の劣化がある場合でも、同時に外壁のシーリング(コーキング)や窓枠の防水パッキンも劣化していると、どこから雨水が入ってきているかを断定できません。
雨水は重力だけでなく、毛細管現象によって建材の細かな隙間を伝って内部へ浸入します。
また、RC造(鉄筋コンクリート造)の建物では、コンクリート内部のクラックや、スリーブ(配管貫通部)なども浸入経路となり得ます。
こうした多層構造の建物では、ひとつの不具合が全体の雨漏りを引き起こすというより、複数の小さな不具合が連鎖して雨水の流入経路を形成することが多く、特定が極めて難しくなります。
内部結露との見分けが難しい
建物内部に生じる「内部結露」は、雨漏りと症状が酷似しているため、非常に判別が困難です。
特に冬季、室内と外気の温度差が大きくなると、断熱が不十分な壁体内や天井裏で水蒸気が冷やされて水滴となります。
これが石膏ボードやクロスを濡らし、シミやカビを発生させます。
防水工事をしても雨漏りが改善されない場合、この内部結露が原因であることも少なくありません。
結露は換気不足や断熱不良、生活環境によって発生するため、構造的な水の侵入とはメカニズムがまったく異なります。
しかし、目視では区別できないため、正確な判断には温湿度センサーや赤外線サーモグラフィーが必要です。
特定の気象条件でのみ発生する
雨漏りの中には、台風のような強風や集中豪雨といった「特殊な気象条件」でしか発生しないケースがあります。
これは、通常の雨では建物に圧力がかからないため侵入しない雨水が、強風によって押し込まれることで、隙間から内部へ浸入してくるというものです。
例えば、庇(ひさし)下のサッシ周りの隙間など、風圧が加わらないと起こらない現象は、通常の散水試験では再現できません。
また、連続降雨によって建材の吸水性が限界を超え、水が内部に滲出する「飽和浸透」も原因となります。
このようなケースでは、発生条件を再現するのが難しく、複数回の天候観測や長期モニタリングが必要です。
風向きや雨量による影響
風向きが変わることで、普段濡れない外壁面に雨水が吹き付けられ、想定外の場所から浸入するケースもあります。
例えば、北面の壁には普段風雨が当たらない設計であっても、台風で風向きが変わると、窓サッシの隙間や換気口から浸入します。
また、建物の一部に集中して雨が打ち付けられると、排水が追いつかず、溢れた水が躯体内へ逆流するケースも報告されています。
とくに、排水口の清掃不備やルーフドレン(屋上排水装置)の詰まりは、雨量の増加時に雨漏りの大きな原因となります。
目視調査だけでは発見できない
多くの建物診断では「目視」が基本ですが、これは表面のひび割れや浮き、剥がれといった“見える症状”にしか対応できません。
しかし、雨漏りの原因は壁内や屋根下地など、視認できない部分にあることがほとんどです。
たとえば、コンクリートの中性化や鉄筋腐食などは外部からでは判断できませんし、内部に隠れた配管まわりのクラックも目視では見つけられません。
加えて、目視では「水の動き」を把握できないため、実際の侵入ルートや広がり方を捉えることが困難です。
だからこそ、赤外線カメラやファイバースコープなどの非破壊検査が必要となるのです。
調査範囲が限定されている
コストや時間の都合で、調査を建物の一部に限定するケースは少なくありませんが、これは根本原因を見逃す大きな要因になります。
雨水は、建物内部で10m以上も移動してから漏れ出すことがあります。
したがって、漏れている箇所と侵入箇所が一致しない場合、部分的な調査では原因の特定ができません。
一例として、東京都内の築35年のマンションで発生した雨漏りは、実際に漏水したのは5階の壁面でしたが、浸入口は屋上防水層の破断であることが調査の結果判明しました。
このように、「全体を把握すること」が、調査成功のカギとなるのです。
雨漏り調査をスムーズに進めるための対応策
雨漏り調査を効率よく、かつ確実に進めるには、以下の3つの対応策が極めて重要です。
雨漏り診断士の資格を持つ業者に依頼する
雨漏り診断士は、建築構造・防水技術・劣化現象の知識を専門的に学んだうえで、実務経験と筆記試験をクリアした専門家です。
単なるリフォーム業者とは異なり、「なぜ水が入るのか」「どう止めるのか」という因果関係を科学的に分析することができます。
実際、雨漏り診断士が在籍する企業では、事前ヒアリングから赤外線調査、報告書作成に至るまで一貫した対応がなされ、根本原因の早期発見が可能になります。
東京都内でも、診断士による調査実績のある業者を選ぶことで、再発リスクの低い工事が実現できます。
赤外線カメラ・散水試験・ドローン調査の活用
非破壊検査の代表格である赤外線カメラは、濡れた部分と乾いた部分の表面温度差を可視化し、水の動きを追跡することができます。
特に壁内や屋根下地の劣化箇所は、温度異常として映し出され、目視では発見できない雨漏りも即座に検出できます。
また、散水試験では、人工的に水をかけて実際の雨漏りを再現し、現場で浸入位置を突き止めることができます。
さらに、ドローン調査は高所・急勾配の屋根点検を安全に行えるため、調査の効率と安全性を同時に確保できます。
セカンドオピニオンを活用する
一つの業者の診断や提案だけで即決するのではなく、他業者にも意見を求めることで、より客観的で確実な判断が可能になります。
とくに、診断内容に納得できない、調査内容が曖昧、工事費用が不透明といった場合は、必ず他の専門家にも相談すべきです。
また、比較することで業者の技術力や調査姿勢も見極められ、長期的に信頼できるパートナーを選ぶ手助けとなります。
まとめ
雨漏りの原因が見つからないケースは、建物構造の複雑性、気象条件、調査手法の不備など、多くの要因が絡んでいます。
しかし、専門性の高い業者に依頼し、最新技術を活用しながら複数の視点から検証することで、解決の糸口は必ず見つかります。
東京でアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね!
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私が担当しました!

営業
猪股 浩二猪股 浩二
私は建築業の仕事に30年以上携わり、現場管理を通して、戸建て物件から大規模修繕までを担当してきました。様々なケースに携わってきましたが、共通して、これまでの建物に対する不十分な施工やメンテナンスが手遅れになってしまっている案件が多いと感じています。 いち早く修繕について検討して頂けるよう、専門家としてオーナーの皆様により多くの情報を提供してまいります。