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東京都の大規模修繕専門店が解説!見落としがちな雨漏り原因「配管まわり」のチェックポイント

新着情報 2025.06.18 (Wed) 更新

こんにちは!オーナーズプラスです。

東京都の大規模修繕・防水工事専門店 オーナーズプラスでは、東京を中心に修繕計画をご提案する、オーナー様に向けた外壁塗装・タイル工事・防水工事などをご提供する専門店です。東京都内の物件管理で、雨漏りの原因調査にお悩みのオーナー様はぜひ最後までご覧ください。

雨漏りと聞くと「屋上」「バルコニー」「外壁」などを想像される方が多いかもしれませんが、実は見落とされがちなのが配管まわりの雨水浸入リスクです。
この記事では、配管の取り合い・スリーブ・貫通部など、建物の構造的な弱点となるポイントに絞って、雨漏りリスクとその防水対策について詳しく解説します。

築20年以上のアパート・マンションを所有する大家さんにこそ、ぜひ知っていただきたい内容です。

 

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設備貫通部の雨水浸入リスク

配管や電線の貫通部は、コンクリートやALCなどの外壁に穴を開けて設備を通す構造上の弱点です。特にALC外壁では貫通部まわりの「止水処理」が適切でないと、内部に毛細管現象で雨水が侵入するケースが多く報告されています。

貫通部まわりの雨水経路と必要な止水処理

雨水は貫通部から以下の経路で侵入します
・配管と壁材の隙間からの浸入
・躯体内のキャビティを伝って内部に到達
・断熱材や内装材に湿気が滞留しカビを発生

止水処理として重要なのは、防水パッキンの設置・エポキシ系シーラントの充填・コーキング材の定期的な打ち替えです。施工時の防水詳細図に基づいた処理が不可欠であり、外観での確認に加えて、非破壊検査(赤外線サーモグラフィーなど)による可視化が有効です。

 

配管からの雨漏り 

 

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給排水管と躯体の取り合い部のシーリング劣化

給排水管は屋上・外壁・床スラブなど複数の箇所で躯体と接しています。これらの「取り合い部」はシーリング材で雨水の侵入を防いでいますが、紫外線・温度変化・地震動による動きで経年劣化しやすい箇所です。

取り合い部の防水設計とシーリング材の選定

一般的な変成シリコンシーラントやポリウレタン系は10年程度で硬化・亀裂が生じます。特に屋上のような高温・多湿環境では可塑剤の揮発による剥離や収縮が顕著になります。

防水計画上は、取り合い部のシーリング材に耐候性・可とう性・接着強度の高い材料(例:LSポリマー系、シーリングバックアップ材併用)を選定し、定期的な点検と再施工が推奨されます。

 

スリーブ処理の不備とコーキング不良事例

スリーブとは、配管貫通のために設置される筒状の部材で、コンクリート打設時に仕込まれることが一般的です。スリーブ処理が不十分だと、雨水や湿気が躯体内へ浸入し、鉄筋腐食・躯体中性化・内部結露といった深刻な問題につながります。

スリーブ施工時の止水措置と検査方法

スリーブ周囲の止水処理としては、ハイドロストッパー(膨潤型止水材)の巻付けや、配管とスリーブの隙間への二重コーキングが基本です。不良事例として多いのは、「片側しかシーリングされていない」「シール材が充填不良」など、現場任せの施工が原因です。

打設時点での写真記録・図面照合・完成後の散水試験や発煙試験などを通じて、施工の品質を確保することが大切です。

点検口内部の防水未施工箇所の見極め方

配管の点検口(メーターボックス、PS=パイプスペース)内部には、外壁との取り合い部や床スラブ開口部が多く存在します。しかし、防水層が連続していない「未施工部」になりがちで、漏水の見落としやすい部位です。

PS内の止水処理チェックと定期点検の要点

PS内では、床スラブの貫通部に充填されたモルタルやベントキャップの浮き・隙間・ヒビ割れを重点的に確認します。また、PS天井部に結露水が溜まり、通気不足により滴下することもあります。

点検時は、照度確保・ミラー工具・非破壊水分計を活用し、視認できない範囲の湿度・含水率も確認することで、被害拡大前の対策が可能です。

 

 配管からの雨漏り

 

配管支持金具と防水層の取り合いをどう処理すべきか

外壁や屋上の防水層上に設置される配管支持金具(バンド・サドル・アンカー)は、防水層を貫通するため「点的弱点」となりやすく、ピンホール・シート破断・剥離などによる浸水を招きます。

アンカー部防水処理と改修時の注意点

アンカー固定部では、防水層の上にエポキシ系充填材を施工し、上からウレタン系トップコートや補強クロスで補強する方法が効果的です。再設置時はアンカーの打ち直しによる防水層の破壊リスクがあるため、非貫通式支持金具や支持ベースプレートの使用が推奨されます。

また、既存金具まわりの微細なクラックには、低粘度エポキシ注入材による補修も効果を発揮します。

 

配管経路別にみる雨漏り予防の設計・施工ポイント

雨水が侵入しやすい箇所は、配管の通る経路によって異なります。特に注意すべきは、屋外露出配管・床下配管・壁埋設配管の3パターンで、各構造に応じた雨仕舞いが求められます。

設計段階からの防水設計と施工管理の重要性

屋外露出配管では、たれ下がるルートが雨水の受け口となりやすく、ジョイント部のテーピング防水やエルボ部の結露防止断熱材が重要です。床下配管では、スラブ貫通部を中心に、「水返し」や「モルタル充填」での止水措置が不可欠です。

新築時や大規模修繕時には、建築・設備・防水の3者が連携して、図面段階から雨仕舞いの検討を行うことが、長期的な雨漏り防止のカギとなります。

 

 

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まとめ

配管まわりの雨漏りは、外壁や屋上のように目視で確認しづらく、放置されると構造躯体の劣化や室内環境の悪化につながります。
今回ご紹介した「貫通部」「シーリング」「スリーブ」「点検口」「支持金具」「配管経路別の対策」などは、どれも雨漏り予防において見落としてはならない重要なチェックポイントです。

東京でアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね!

大規模修繕・マンション工事・防水工事のオーナーズプラスでは、東京でお客様にピッタリのプランを提案しています。
東京のアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事はオーナーズプラスにお任せください!!

 

 
 
 
 

私が担当しました!

営業

猪股 浩二猪股 浩二

私は建築業の仕事に30年以上携わり、現場管理を通して、戸建て物件から大規模修繕までを担当してきました。様々なケースに携わってきましたが、共通して、これまでの建物に対する不十分な施工やメンテナンスが手遅れになってしまっている案件が多いと感じています。 いち早く修繕について検討して頂けるよう、専門家としてオーナーの皆様により多くの情報を提供してまいります。

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