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東京都のウレタン防水とシート防水を徹底比較

劣化症状 2025.07.02 (Wed) 更新

こんにちは!東京都の大規模修繕専門店オーナーズプラスです。

防水工法にはさまざまな種類がありますが、中でも代表的なのが「ウレタン防水」と「シート防水」。
では、どちらが雨漏り対策として本当に効果的なのでしょうか?

この記事では、ウレタン防水とシート防水の違いを徹底解説し、それぞれのメリット・デメリット、そして選び方の判断基準まで、具体例を交えてご紹介します。

築20年以上経過したアパート・マンションの防水に悩むオーナー様に向けて、東京の現場目線でわかりやすく解説しています。

 

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ウレタン防水とシート防水の比較

 

【防水工事で最も多いお悩みとは?雨漏りの再発を防ぐための本質的な選定が重要】

防水工事に関して、最も多く寄せられる相談内容は「一度工事したのに雨漏りが再発した」というものです。
東京都内の築20年を超える物件では、防水層の劣化や下地の損傷が進行しており、表面だけの補修では根本的な解決に至らないケースが多く見られます。

 

「防水工法の選定を誤ると、雨漏りの根本解決にはならない」ということです。


理由は、各工法には対応できる建物構造や環境条件に違いがあり、適切でない工法を選ぶと、継ぎ目や立ち上がりから再び雨水が浸入する恐れがあるからです。

 

たとえば、陸屋根で日照や紫外線が強く当たる建物にゴムシート防水を選ぶと、シートの劣化や剥離が早まりやすくなります。
一方、複雑な形状のベランダにシートを無理に貼り付けると、細部の処理が甘くなり、施工不良の原因になります。

東京都では高低差や隣接建物が密集する地域も多く、環境条件は一様ではありません。
だからこそ、防水工事は「建物特性に応じた工法選び」が肝心であり、ただ「安価だから」「一般的だから」という理由では選ぶべきではありません。

 

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ウレタン防水の特徴と雨漏りへの強さ:複雑な構造に強く再防水性に優れる

ウレタン防水は、形状に左右されず継ぎ目のない防水層を形成し、雨漏りの再発を防ぐのに最適です。液体状のポリウレタン樹脂を塗布して硬化させることで、防水層を形成する工法です。

最大の特長は継ぎ目が一切ないシームレス構造であること。この構造により、シートの繋ぎ目からの浸水リスクがありません。

ウレタン防水は、東京都内のような複雑な形状を持つ屋上やベランダに多く採用されており、立ち上がり部分やドレン周りなど、細かな部位も丁寧に施工できます。
また、通気緩衝工法を併用すれば、下地からの湿気も逃がす構造となり、防水層の膨れを防げます。

<メリット>

  1.  複雑な形状にも均一な膜厚で施工できる。

  2.  継ぎ目がないため、水の侵入経路が発生しにくい。

  3.  改修時に旧防水層の撤去が不要で、重ね塗りが可能。

  4.  比較的施工費が安価で、材料コストの調整がしやすい。

<デメリット>

  1.  職人の施工技術により品質が左右されやすい。

  2.  硬化時間が必要で、施工期間が長くなることがある。

  3.  紫外線に弱く、トップコートの定期的な塗り替えが必須。

  4.  厚み不足や塗布ムラが雨漏りの原因になることもある。

施工現場の実体験として、築30年の木造アパートでウレタン防水通気緩衝工法を採用した際、ベランダ床のひび割れが多くありましたが、下地補修後のウレタン塗布で完全に密閉され、数年経過した現在も雨漏りは発生していません。
特に東京のような四季のある気候では、柔軟性のあるウレタンは動きに追従できる利点があります。

 

ウレタン防水とシート防水の比較

 

シート防水(塩ビ・ゴム)の特徴と雨漏りへの強さ:耐久性と施工均一性で長寿命を実現

シート防水は広い面積や紫外線に強く、長期的な防水性能を確保しやすいです。

シート防水は、工場であらかじめ製造された塩化ビニル樹脂や合成ゴム製の防水シートを、現場で貼り付けて施工する工法です。
主に「塩ビシート防水」と「ゴムシート防水」があり、どちらも均一な厚みと性能を持つのが特長です。

シート防水は、鉄筋コンクリート造の平屋根や、広面積のマンション屋上など、比較的単純な構造に適しています。
遮熱性を持つタイプもあり、夏場の熱対策としても有効です。

<メリット>

  1.  工場製造による品質の安定性が高い。

  2.  紫外線や熱に強く、耐久性が15〜20年と長い。

  3.  短期間で施工可能で、工期が読みやすい。

  4.  施工時の天候の影響が少ない。

<デメリット>

  1.  継ぎ目(ジョイント部)の処理が甘いと、そこから漏水する可能性がある。

  2.  複雑な形状や突起物の多い場所では施工が困難。

  3.  建物の動きに追従しづらく、シートの浮きや剥離が起きやすい。

  4.  改修時には基本的に全面張り替えが必要となる。

実例として、都内の築25年のRC造マンションの屋上防水を塩ビシートに更新した案件では、広い面積に対して短工期で施工でき、15年保証も付いたため管理組合の評価も高くなりました。
ただし、エアコン室外機の架台部分ではシート加工に時間がかかり、補強が必要となりました。

 

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まとめ

屋根の劣化は目に見えにくい分、放置すると取り返しのつかない「雨漏り被害」につながります。

東京のように気候変動が大きい地域では、紫外線や雨の影響を考慮して早めに対応することが重要です。定期的な点検・防水工事を通じて、雨漏りを未然に防ぎましょう。

東京でアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね!
大規模修繕・マンション工事・防水工事のオーナーズプラスでは、東京でお客様にピッタリのプランを提案しています。東京のアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事はオーナーズプラスお任せください!!

 
 
 
 

私が担当しました!

営業

猪股 浩二猪股 浩二

私は建築業の仕事に30年以上携わり、現場管理を通して、戸建て物件から大規模修繕までを担当してきました。様々なケースに携わってきましたが、共通して、これまでの建物に対する不十分な施工やメンテナンスが手遅れになってしまっている案件が多いと感じています。 いち早く修繕について検討して頂けるよう、専門家としてオーナーの皆様により多くの情報を提供してまいります。

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