こんにちは!東京都の大規模修繕専門店オーナーズプラスです。
「断熱工事をどこから始めるべきか迷っている」という多くの大家様のご相談に共感します。窓にも外壁にも屋根にも断熱方法がある中で、まず何に着手すべきか悩みますよね。
この記事では「外壁?窓?どこから始めるべき?マンション断熱工事の種類と費用対効果を徹底比較」と題して、各断熱工事の種類・費用・メリットを比較し、優先順位の判断基準をわかりやすく解説します。
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Contents
マンションの断熱工事、なぜ今注目されているのか?
多くの大家様が断熱工事の導入を後回しにしています。しかし近年、光熱費の高騰と住環境への意識の高まりにより、断熱工事への関心が急激に高まっています。大規模修繕のタイミングで断熱を検討することで、費用対効果と効率が大きく得られます。
断熱工事はエネルギー消費の削減だけでなく、居住者の快適性向上、建物の耐久性向上まで影響します。これらを包括的に捉えることで、断熱工事の価値を正しく理解できます。
この記事ではその理由を詳細にご紹介します。
エネルギー価格高騰と断熱ニーズの高まり
断熱工事を考える多くの大家様は、光熱費の上昇に悩んでいます。電気代やガス代が毎年数%上がる中、断熱材を施工することで冷暖房効率を改善できます。結果として年間数万円から十数万円の光熱費削減が可能となります。
東京都では夏季の猛暑、冬季の寒冷により冷暖房負荷が大きくなります。断熱工事によって室内の温度管理が改善され、エアコン使用時間と運転負荷が大幅に減少する傾向があります。
このように、エネルギー価格高騰と断熱ニーズの高まりがリンクする理由は明確と言えます。
大規模修繕との相性が良い理由
大規模修繕は外壁塗装、防水、屋根改修などを含む工事です。その際に断熱改修を組み込むと、足場設置などの重複コストを削減できます。
断熱材の施工は外壁や屋根の改修と併せて行うことで効率的になり、施工期間や費用を最小化できます。結果的に断熱工事の単価も安価になることが多いです。
さらに、大規模修繕の段階で断熱性能を提示できれば、次回の修繕サイクルでも長期的な省エネ評価に有利な物件となります。
断熱工事の種類一覧|マンションで選ばれる主な断熱方法
断熱工事は建物の省エネ性能を高める工事です。光熱費削減という直接的な効果が得られ、家計に優しいだけでなく、入居者の満足度も上がります。
外壁断熱(外断熱・内断熱)
断熱工事において多く採用される方法は外壁断熱です。 外断熱は外壁面に断熱材を貼付して外部との熱交換を抑制します。 内断熱は居室内部の壁内に断熱材を充填します。 外断熱は工事費が高く、効果が高い傾向があります。 内断熱は比較的安価ですが施工後の維持や施工制限もあります。 例えば外断熱で施工すると気泡ポリスチレンボードを使って熱伝導率0.03W/(m·K)に近い断熱性能を実現することも可能です。
窓断熱(複層ガラス・内窓設置)
窓ガラスの断熱性を高める方法として複層ガラスや内窓設置があります。 複層ガラスは2枚のガラス間に乾燥空気層を設け、熱伝達を抑制します。 内窓は既存窓の内側に新たな窓を設置することで断熱・遮音性を改善できます。施工費は中程度で、居住者が最も実感しやすい効果を得られます。例えば、内窓設置で夏季の冷気漏れを50%改善したという実例があります。
屋根・天井断熱
屋根裏や天井面に断熱材を敷設する方法です。屋根断熱は夏季の屋根面からの熱流入を防ぎます。施工費は窓断熱と同等かやや高めで、効果は中程度です。例として屋根裏にフェルト系やグラスウール断熱を60mm施工すると、夏期の室内温度上昇が3℃抑制された実例があります。
床断熱
床下や居室下に断熱材を設置する方法です。施工費は比較的低めですが、効果は小さくなります。湿気対策や冷たい床感の軽減には有効ですが、光熱費削減効果は限定的です。実際の効果は年間数千円から数万円程度です。
共用部 vs 専有部の違い
共用部(廊下、階段、外壁面共用部分)への断熱と専有部(室内壁、窓、床など)への断熱では、施工対象と期待効果が異なります。共用部に施工すればマンション全体の省エネ効果が期待できます。専有部への施工は個室改善による居住者満足度向上が主目的です。管理組合との調整が必要となります。
費用対効果を徹底比較!断熱工事のコストとメリット
工事種類 | 初期費用 |
光熱費 削減効果 |
快適性向上 |
耐久性 ・資産価値 |
補助金対象 |
---|---|---|---|---|---|
外壁断熱 | 高め | ◎ | ◎ | ◎ | あり |
窓断熱 | 中程度 | ○ | ◎ | ○ | あり |
屋根断熱 | 中程度 | ○ | ○ | ○ | 一部あり |
床断熱 | 低め | △ | △ | △ | 少ない |
外壁断熱は初期費用が高いが、光熱費削減効果と快適性向上、耐久性向上が非常に高い。補助金対象となる場合も多い。窓断熱は初期費用が比較的手頃で、快適性向上が明確。光熱費削減は中程度だが、実感しやすく居住者受けが良い。補助金制度を利用しやすい。屋根断熱は光熱費削減は窓ほど効果が出にくいが、高温期の対策として有効で資産価値にも一部寄与する。床断熱は費用対効果は低いが、湿気軽減や冷床感対策には一部メリットあり。
どこから始めるべき?断熱工事の優先順位と判断基準
築年数・構造・居住者の不満点から考える
築20年以上の木造やRC造の物件は外壁や窓からの熱漏れが大きい傾向がある。居住者から「夏暑い」「冬寒い」「結露がひどい」といった声がある場合は、まず窓断熱や外壁断熱から着手する価値が高い。
窓から始めるべきケースとは?
居住者からの声で特に「結露」「冷気」「音の問題」が挙がっている場合、窓断熱を優先すると快適性・満足度がすぐに改善する。施工期間も短く、費用も中程度で導入が容易なので、最初に取り組みやすい選択肢となる。外壁から始めるべきケースとは?
築年数が経過して外壁の劣化が進んでいる場合、また大規模修繕を予定している年次に当たる物件では、外壁断熱を当初から計画に入れることで費用効率と省エネ効果を最大化できる。
費用対効果だけでなく「施工のしやすさ」も重要
窓断熱は施工が短期間で済み、居住者の生活にほとんど影響がない。外壁断熱や屋根断熱は足場や工程が複雑になる。施工による居住者の影響、工期、コスト負担感を総合的に考えて、施工順序を決定することが重要となる。
補助金・助成制度を活用して賢く断熱工事を進める
断熱工事に使える主な制度一覧
国の既存住宅断熱リフォーム支援、東京都の断熱改修等推進事業、区市町村のエコ改修支援などがある。外壁断熱や窓断熱の施工で100万円前後の補助が得られる可能性があるため、対象制度を事前確認することが肝要である。
申請の流れと注意点
まず施工前に補助制度の対象であるか自治体に確認し、事前申請をする必要がある。工事完了後の後付け申請は認められないケースがあるため、施工業者と連携して申請準備を行う。補助枠が限られる制度もあるため、早期対応が重要である。
補助金を活用した成功事例紹介
ある豊島区のRC造マンションで、外壁断熱と窓の内窓設置を同時に実施し、工事費200万円に対し補助金120万円を受給。自己負担額80万円で施工でき、居住者満足度と光熱費削減効果が明確となり、5年以内に費用回収を実現した。
まとめ
マンションの断熱工事は、工事種類ごとに費用対効果が異なるため、まず窓断熱から始めるケースと外壁断熱を優先するべきケースの違いを明確にすることが重要です。施工しやすさや居住者の希望、補助制度の適用可否も判断基準となります。総合的な視点で断熱工事の導入を検討すれば、長期的に見て光熱費削減、快適性向上、建物価値の向上に繋がります。
東京でアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね!
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私が担当しました!
営業
猪股 浩二猪股 浩二
私は建築業の仕事に30年以上携わり、現場管理を通して、戸建て物件から大規模修繕までを担当してきました。様々なケースに携わってきましたが、共通して、これまでの建物に対する不十分な施工やメンテナンスが手遅れになってしまっている案件が多いと感じています。 いち早く修繕について検討して頂けるよう、専門家としてオーナーの皆様により多くの情報を提供してまいります。